大阪大学 大学院理学研究科・理学部 分析機器測定室

ナノ粒子解析装置

ナノ粒子解析装置(qNano)

学内共用利用(科学機器リノベーション・工作支援センター登録機器)

学外共用利用(科学機器リノベーション・工作支援センター登録機器)

学外共用利用(大学連携研究設備ネットワーク登録機器)

ナノ粒子解析装置でできる事

・微小粒子の粒度・粒形分布解析

・表面電化の違いの評価 

ナノ粒子解析装置の原理

 ナノ粒子解析装置では微粒子がナノポアと呼ばれる細孔の上部にサンプル溶液、下部にバッファーを満たし加圧・通電することで粒子を移動させ、粒子がナノポアを通過する時間およびその際の電流値を計測することで、微小粒子の粒度分布や粒形分布解析を行うことができる。ドライビングフォースとしては圧力・電圧と濃度勾配による浸透圧になり、大きな粒子がナノポアを通過する際には大きな抵抗が生じるため計測される電流値が小さくなり、またその時間も長くなる傾向がある。逆に小さな粒子がナノポアを通過する際には抵抗は小さくなるため電流値の減少は大きな粒子に比べ小さなものになり、またその時間も短くなる。

 粒子形状が異なるようなものが混じっているような場合、例えば同体積で球形のものと棒状のものであれば球形のものは早く移動し、棒状のものは遅く移動することで電気抵抗の現れ方に違いが生じる。

 また粒子表面の表面電化に違いがある場合も通電をしているため、表面電化の違いに伴う移動度の差が生じるためナノポアを通過する時間に違いが生じる。

 これらの違いを評価することで粒度・粒形分布および表面電化の違いを評価することができる。

 メイワフォーシス社カタログ

メイワフォーシス qNano

  • メイワフォーシス qNano
  • 設置場所 文理融合型研究棟2F 204 顕微鏡室
  • 機器詳細・特徴
      • 微小粒子の粒度分布やゼータ電位などの分析を同時に行うことができる。ナノ粒子の粒度分布解析には光散乱などが用いられることが多いが、この装置は光を散乱できない極微少量域の粒度分布と電気的特性を評価することができる。また同室のTEMと組み合わせることでより高精度な粒度・粒形分布解析ができる。

 

 

qNano
   

 

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